ツル

　とある公園のフェンス。その向こう側は斜面になっており上まで上がると道路になっている。上から真っ逆さまに伸びた蔓草はフェンスを覆う。この非常に厄介な蔓草をいつもこの公園に来ると率先して対応してくれるのが写真の利用者のA氏。A氏は、絡まった蔓草を丁寧に解き、切り取り、それを小さく纏めさらに裁断して袋へと回収する。さらには、地面へ落ちた残骸はくま手でかき集め、てみで回収するという抜かりのなさ。

一連の作業の所作は長年の作業と努力で培った技術。A氏は、この作業が好きなのか、こだわりがあるからのだろうかはわからない。しかし、雨天のためや無負えず除草作業を中止し、ゴミ集めでこの公園に寄った際は、「フェンスの下見です」と話すなど非常に意欲的である。彼はこの公園の花守ならずフェンス守のように公園のフェンスを蔓草から守ってくれている。非常に助かります。